「………ま、そういうことだから。これ以上攻めちゃうと俺の弟君が激おこぷんぷん丸になっちゃうからやめとくわ。ほら早くハンバーガー食べろ」





「あ!?」








と、またまたさらりと言われたから急いでハンバーガーを食べた。マスタード辛かった。









って、そんなことはどうでも良くて。









―――――――――つまり。








あたしは桃真に告白されたってことなんだろうか。








………。







全く実感が湧かない。








…小学生の頃、あたしに告白してくれた人がいる、と友達から聞かされてやっと「え、あれ告白だったの!?」ってなって、少しは理解力がアップしたあたしだ。










多分、告白だったんだと思う。









あの目、あの表情で見られた時、ドキドキして桃真が別の人に見えた。








……これが「恋」なんだろうか。








………でも。







それは多分告白されたからであって、もし告白されなかったらあたしは別にドキドキなんてしなかっただろうし―――――第一。






桃真を「そういう目」で見たことはなかった訳で。