「何?…うお、っと」





「うおってなんだうおって。かわいげねーなマジで」





「楓弥、可愛さなんてこいつに求めても無駄だ。なんせ豚だからな」





「ねえマジで一旦死んでもらってもいいかな?」







自分たちがあたしの手を引いて強引に引っ張ってるくせに何なの。イラついてきたんだけど。












「あのさ、じゃあ離してくれる?豚の手なんて握りたくないでしょ?」




『ああ、もう着いた』






そう言ってするり、手を放す二人。







あたしたちがたどり着いたのは、告白スポットで有名な校舎裏だった。










この後だ。










本気で、奴にアッパーしたことを後悔したのは。