「いやいやいやいやいやいや、ちょいと待とうぜ!!!!」 「あ?うっせーな早くしろ。テメー大丈夫なんだろ」 「無理無理無理無理無理無理無理これは無理ぃぃいいい!!」 ぐいぐいぐいぐい、あたしの腕が双方から引っ張られる。 にやにや笑う二人の真後ろには、ぎょろりとのぞくほとんど黒目しか存在していない目玉が大きくはみ出た建物。 これ冗談じゃなくてマジで出られるの? これは絶対無理。 そう、思っていると。 急に腕を引っ張る双子が前方から消え、代わりに。 どん、