「……ぶーちゃんもぶーちゃんで早く出てきなさい、そんなに自販機が気に入ったんですか~?」 ほら、その証拠に、ぶーちゃんの腕を引く俺を見てる。 “敵”を見る目で、見てる。 ぎらりぎらりと妖しく輝く双眸からは、嫉妬の感情。そして―――――― 「…ぜってー負けねえ」 去り際、ぼそりと呟いたその言葉。 ……あーあ。