「あの、どこか怪我とかされてませんか?」 「え?あー……多分ないと思う」 試しにきょろきょろ体を見てみるけど、怪我っていう怪我はない。 少し安心していると。 「っあ!!ここ!」 「え!?」 何!? 「ここ怪我してますよ!…ええと、ちょっと待ってて下さいね…あ、あった」 そう稲嶺さんは言い、自分のスカートのポケットをごそごそ。 取り出したのは絆創膏だった。