「ハイハイ、どいてどいて~」 という腑抜けた声が聞こえて。 グイ、と腕を引っ張られ。 そのままぽす、とあたしが着地したところは双子の腕の中。 ……つまり、はたから見れば後ろから二人に抱きしめられてる状態なわけで。 「「………え、」」 …と、驚嘆の声を上げたのはあたしだけじゃなく、女の子たちもだった。 「俺たちこの子とまわるからごめんねー」