「えー、外でなきゃなんねえの~?めんどいー」 「なんであたしがあんたのいちゃこら電話聞かなきゃならんのだ。外行け」 ……と、顔を背けながら言うと、目の前に広い胸板が。なんだこれ。 ………。桃真か。 桃真がものすごくウザい、どうしよう。 「えー、さっきはあんなに素直だったのに~」 「知るか」 「やだー照れてんの?さっきまではこーんなに」 “近かったのにーぃ” そう言いながら、もともと近かった距離をさらにグッと縮めてきた。