「…いただきま「待て」…ぇ、」






あたしが冷静さを見せようと努めて冷淡にいただきますを言おうとすれば、金髪猿が邪魔してきた。









「…いただきま「待て」………」






「いただきま「待てっつってんだろ」………」








目の前にキラキラのごちそうがある中でそれを言うか?











このごちそうはあたしが手伝うまでもなく全部、双子が作ってくれた。普段からすれば有り得ないことだと思う。







あたしは今まで、双子が純粋に誰かのために自ら動いているところを見たことがない。









つまり―——――いつも裏がある。






「コレをやったからアレやって」





…という風に、交渉されることが普通。










今までのあたしならそう分析していたはず。









だけど。