「……」 「なんだよ、急に喋らなくなっちまってぇ~。つまんね」 「………」 よしよし。 そのまま離れろ。 ……と、内心しめしめとしている……と。 首元に妙な感触—――ぬるり、みたいな音がしそうな感触が、した。 「っひっ!…なにすんの!?」 「んー、舐めた?」 な め た? 舐めた!? 「舐めた?!」 「うん、舐めた」 さらっ。 そんな効果音が聞こえてきそうなくらいあっさりと。 奴は犯行を認めた。