私は後から思い出しても心底恥かしい経験をそこでして、クタクタのヨロヨロにされてしまった。

 なーにがツマミ食いなのよおおお~・・・そんな気軽で淡白な時間ではなかったのだ。

 まさか、まさか。

 服を着たままでなんて・・・・。

 あんな明るい内からあんなことを・・・・。

 龍さんなんかジッパー開けてちょっとずらしただけだった・・・・。

 折角化粧したのに、また崩れてパンダ目じゃん・・・。

 ああああ~・・・・。

 何だかんだと彼が私にした行為は激しくて私が起き上がれなくなったので、龍さんは仕方ねーなって呟いて買出しに行ってくれた。二人で彼の部屋で、龍さんが買ってきてくれたお弁当を食べて、その後は疲れて夜まで寝転んで休んだのだ。

 なぜかそういう事になりました、そう帰宅してから私が言うと、姉は立ち上がって万歳三唱をした。そしてくるくると居間を回り踊ってから実家に電話して、両親に一連の騒動を話してしまったのだ。

 自分の結婚も、私が彼氏と一緒に住むことも。

 私は姉が周到に外堀を埋めまくっていくのを呆然と見ていて、あとで布団の中で、明け方まで悩んだ。


 いいんだけど、龍さんと一緒に住むってのは、いい考えって本気で思ったんだけど。

 ・・・だけどだけどだけど、何か釈然としないわ!・・・一体何を、どこで間違ってこんなことに―――――――――?