入学式当日、俺は遅刻寸前だった。 携帯の目覚しを中学の時のままで時間設定していた。 それじゃあ、間に合わないつーの!! いつもより30分は早く起きないといけないのに・・。 起きてすぐ、新しい制服の余韻に浸るでもなく、学校までの道のりを急いでいた。 この時の俺には高校入ってからの輝かしい未来なんて考える余裕もなかった。 学校の校門が見え始めた時、俺と同じように走って行く女子がいた。 きっとあの女子も遅刻組みだ。 俺も負けずに走るスピードを早めた。