「いやーびっくりだね。俺って実はイケメンだったんだなーなんて」
調子に乗んなー!
と男女から野次が飛ぶ。
あたしの時とはちがう、愛された野次だ。
「前年のミスター、小津さんとは確か親友の間柄でしたよね!」
「あーまあ、親友っつーか悪友? 悪いな、宗介。勝っちゃって」
悪びれず笑うコウに、小津くんは呆れた顔を向けた。
「惜しくも準ミスターとなりました小津さん! いかがですか?」
マイクを向けられ、小津くんは呆れ顔のまま肩をすくめる。
「いかがですかって言われても。……人望で負けたってとこかな」
「宗介。負け惜しみか」
「よく言うよ」
ステージ上でいつものように言い合うふたり。
険悪な感じはなくて、ちょっと安心した。
「それではミスターの島田さん! 優勝者の特典ですが、ほっぺにちゅーのお相手は!?」


