「言っておくけど、指名された人に拒否権はありませーん! 大人しく沙弥のちゅーを受けるように! っていうか、沙弥のちゅーを拒否なんてありえないよね?」
ありえーん!
沙弥ちゃんのちゅーをくれー!
と、今度は男子の野次が飛ぶ。
よしよし、やっぱ男子はあたしの味方だ。
「ってことで、沙弥に指名されたらありがたーくほっぺを差し出すこと! わかった!?」
おおおおー!
とまた全校男子が別の意味で沸いた。
いや、あんたらがちゅーもらえるわけじゃないし。
あたしは体育館の端にいる清水先生を見ながら言ったんだけど、
先生は素知らぬ顔で明後日の方向を向いていた。
ムカつくー!
あいつ拒否したら許さないし!
「万が一! 沙弥のちゅーを拒否した場合は、あたしが無理やりちゅーしに行くからそのつもりで! 逃げても地の果てまで追いかける!」


