可愛くないって言わないで!!


囁きにしては大きすぎるクラスメイトたちの声。


子どもは素直だ。残酷なくらい。



「あたし、いじめてなんかいません。変なこと言わないでください」


「でも真子はあんたにひどいこと言われたから傷ついてるよ」


「ひどいことって何ですか? っていうか、可愛いって……」




あの子が?



美奈子ちゃんは、あたしにだけ聞こえるような声でそう言った。


ばかにするような笑いを、あたしだけが目にした。



うん。この子超性格悪いね。



「……真子に、ブサイクだの、男好きだの言ったらしいじゃん? 宇野くんも横で聞いてたって」



ちらっと宇野くんを見ると、彼は少し迷ったあと、

みんなに見えるよう、こくんと大きくうなずいた。


クラスが余計ざわざわしだす。



「ああ。あんなの冗談ですよ。本気にしちゃったんですか? いじめなんかじゃ全然ないのにー」



まったく悪びれない美奈子ちゃん。


自分に絶対の自信があるって感じ。