「はじめまして。藤村真子の姉の真衣です」
「ふ、藤村……?」
「妹がいつもお世話になってます」
「あ、はい。こちらこそ……?」
動揺しすぎてメガネ先生まで頭さげてるし。
先生のくせにばかなの?
なんか頼りないメガネは放っておくことにして、あたしは教室を見渡した。
真子のクラスメイトたちは全員あたしを見てる。
その中には例の宇野くんもいて、可愛い目をぱちぱちさせていた。
「ねえ。真子をいじめてる美奈子って子、どれ?」
全員に聞こえるように声を張ると、
一斉に子どもたちが窓際のいちばん前にいる女の子の方を見た。
あの子がいじめっ子の美奈子ちゃん。
明らかに染めてるだろっていう茶髪を巻いた、目立つ女の子がそこにいた。
「ふーん……」
「あ、あの。藤村くんのお姉さん……?」
「先生はちょっと引っこんでてください」
「え……」


