可愛くないって言わないで!!


沙弥は絶対、


理由もなくコウを傷つけるような嘘はつかない。




「お前、もう首突っ込んでくんな」




冷たい言葉のあと、振り払われた手。


あたしはもう、コウの背中にかける言葉は見つけられなかった。




なんで。



なんでそんな風に突き放すの。



せっかく近づいたと思ったのに。



なんで……。






太陽の下へと出ていくコウ。


暗い日影の玄関で、あたしはしばらく立ちつくしていた。