だからって逃げるわけじゃない。
分が悪くてもあたしが可愛いのは間違いないし、もしかしてってことがある。
でもあたしは、沙弥にミスになってほしい。
この学校でのミスは、沙弥じゃなきゃだめだと思う。
「残念だな。俺は真衣に票いれようと思ってたのに」
「……は?」
笑いながら言った小津くんのセリフ。
聞き間違い、だよね?
だっていまのセリフ変だもんね?
隣りのコウも眉を寄せて足を止めた。
「ええと、小津くん……?」
「桂木より、俺は真衣の方が可愛いと思うからさ」
い……いやいやいや!
なに言っちゃってんの!?
はっと周りを見れば、あたしたち以外にも小津くんの言葉を聞いてしまった生徒が足をとめてこっちを見ていた。
なんか前にもこんなことがあったような気がする!
デジャヴ!?


