がんばってみろよ、か。
沙弥を見ると、あたしと同じトリコロールをつけてくれていた。
がんばってみても、届かなかったらショックだなあ。
「……沙弥? どうしたの」
気付けば沙弥もスカーフに手をやっていた。
なんだかぼーっとしてる。
呼ぶとハッとあたしを見て笑った。
「なんでもない。真衣は下見で目星つけられた?」
「うーん。微妙。沙弥はどことどこで迷ってんの?」
聞けば、ランクの高い女子校と、
2ランク下げた共学で迷ってるらしい。
2ランク下げてもまだあたしにとっては高いけど、でも……。
女子校に比べればずっと、きっと……。
がんばれば、届くかもしれない。
死ぬ気でがんばれば、もしかしたら。
現実的、とはいかないけど。
それでも夢は見れる範囲なんじゃないか。


