午前も午後も、コウと話すチャンスはなかなか見つからなかった。
コウが完全拒否って感じで、
ずーっと机に突っ伏してたから。
小津くんともしゃべりもしないし、目も合わせない徹底っぷり。
本当に、なんでこんなに怒ってるんだろ。
そんなコウを、小津くんはまるで気にしてないみたいに、
平然といつも通り過ごしていた。
あたし的にはどっちもナゾ。
男って意味不明。
帰りのHRが終わった直後がラストチャンスかなあ。
そう思ってたのに。
号令と同時にビニールバッグを引っさげて、
教室を出ていってしまった。
一瞬だった。
え~
なにあれ……。
「相当怒らせたな」
立ち上がりながら、前の席の小津くんは呟く。
やっぱり全然気にしてないみたい。
神経図太いな。


