可愛くないって言わないで!!



「真衣。ごめんね? これからはちゃんと配慮するから」


「気にしなくていいって。変に気をつかわれてもさ」



沙弥にはフツーに接してもらいたい。


大事な唯一の女友だちだもん。



あたしは沙弥と、対等でいたい。




「あ、あの。藤村さん……」


「あたしたち……ごめんなさい」



沙弥の友だちに一斉に頭を下げられて、苦笑い。



すっごい注目浴びちゃってるし。


こんなとこで謝られたら、許すしかないじゃん。




「あー。いいよいいよ。あたしもついケンカ腰になっちゃったし。でもさ、あたしけっこう沙弥のこと好きっていうか。大事にしたいと思ってんだよね。それだけ覚えといてよ」




沙弥の友だちは神妙な顔でうなずいて去っていった。



これでまあ、少しは信じてもらえたかな?


別にまた責められたって構わないけど。