「あれ。もしかして、桂木から聞いてない?」
「いや、うん、大丈夫。ついさっきラインきた」
「そっか。そういうわけで俺が桂木の代わりに案内するね。よろしく」
爽やかに笑う小津くん。
ネイビーのポロシャツに、クロップドパンツ、真っ白なコンバースのハイカット。
背が高いからシンプルでもおしゃれに決まってる。
うん。
沙弥の彼氏としては合格なセンスかな。
「午前に2校、午後に2校回れるようにしようか。遠いところから行く?」
「ってゆーか、いいの?」
「うん? なにが?」
「彼女いるのに、休みの日にあたしとふたりとか」
「あはは。だって、その桂木からの頼みなんだけど?」
それはそうなんだけどさー。
過去の経験から、やっぱ彼女持ちの男子とは仲良くしたくないんだよね。
何かあったら面倒だし。
すっごく面倒だし。


