少女狂妄

「にゃおん」


 ベッドに横たわった私の上に、三毛猫が飛び乗ってきた。

 しっぽをゆらゆらと揺らす、幻覚の猫。


「おやすみ」


 そっと触れようとした手は、すり抜ける。

 猫は緑の目を細めて、また鳴いた。