「やめろ、朱音!」
私の声が届かない代わりに、もう一つの声が突如乱入した。
驚いて顔を上げると、脇を血で真っ赤に染めたおじさんが扉によりかかるようにして立っている。
「おじさん……」
おじさんが生きていたことに安堵して、涙が溢れた。
その涙をぬぐおうとして、私は自分がナイフを握っていることに気がつく。
おじさんの血が付着したままのナイフが、私の手を汚していた。
「……日向さん」
膝立ちになった私の下に、日向さんが横たわっている。
いつの間にか、私は朱音の体の主導権を奪い取っていた。
「もう、止めよう……お兄ちゃん」
そっと、日向さんの頬に触れる。
茫然と表情のない日向さんの顔はまるで魂が抜けてしまったみたいだった。
でも、日向さんの頬は柔らかくて温かい。
私の声が届かない代わりに、もう一つの声が突如乱入した。
驚いて顔を上げると、脇を血で真っ赤に染めたおじさんが扉によりかかるようにして立っている。
「おじさん……」
おじさんが生きていたことに安堵して、涙が溢れた。
その涙をぬぐおうとして、私は自分がナイフを握っていることに気がつく。
おじさんの血が付着したままのナイフが、私の手を汚していた。
「……日向さん」
膝立ちになった私の下に、日向さんが横たわっている。
いつの間にか、私は朱音の体の主導権を奪い取っていた。
「もう、止めよう……お兄ちゃん」
そっと、日向さんの頬に触れる。
茫然と表情のない日向さんの顔はまるで魂が抜けてしまったみたいだった。
でも、日向さんの頬は柔らかくて温かい。



