「…俺は…」


やっぱり、夢希を手放したくない。
…好きだからこそ一緒にいたい。


だけど、死神が消える方法は、ひとつしかない。


「そんなこともない。
…ただ、月夜が消えたとしても、彼女と一緒になれることはない。」


なんで…


「何でですか…!」


俺は、三月さんの言うことに、食いついた。


「死神と人間は元々が違う種族だ。
それに、人間と同じルートを辿ろうと、お前が逝くのは、地獄だ。
…そして彼女は…」


“天国”


当たり前だ。
夢希は生前、ずっと人に優しく明るい子だった。
人を庇って自らの命を絶ったのに、地獄になんか逝くわけがない。


…それに比べて俺は───