純白の雪~心を奪ったあなた~

「きゃ!」

つるに引っ掛かってこけてしまう



そこに…




「森は危ない…危険だ。森を訪れることの少なかった君には分からないだろうが。」

あの王子がいた



「ど…うして?ここが…」



笑いながら王子は近づいて言った

「君が私を引き寄せたんだよ?」

寒気がした


「そんな…」



「君のその林檎のネックレス。それは代々城に伝わるネックレス。王の妃となるものが着けているはず…着けているはずだった!しかし…君が、白雪が生きていたとは。」


「意味分からないこと言わないで!やめて!」


悲痛な叫びが森に響き渡った