目が覚めると高い高い天井があった 「起きましたか?」 「?」 そこには あの晩餐会で一番輝いていた人 王子様の姿だった 近づいて 髪をさわりながら 「やはり綺麗だ。その流れるような黒髪に。赤い唇。」 「さわらないで」 「…なかなかきつい子だねっ。名前は?」 「白雪です。もう帰らして下さい」 「白雪…いい名だ。」 私が逃げようとするのを引き留めるかの様にはなしを続ける なんか王子様のにおい…眠たくなっていく 「永遠に。白雪よ」