純白の雪~心を奪ったあなた~

7時
もう晩餐会は始まっていた
「その娘は?」


「見当たりません」


「どういうことだ!」


晩餐会にはベージュのドレスの女か、薄いピンクのドレスを着た女しかいない


「その娘の特徴は!」

流行っていた色がその二色だった



「真っ白のドレスに赤いレースが入っています」




「いないじゃないか!」



王子は苛立ち始めていた