『いたっ…グスッ…いたいな…』 『なにしてんの?』 『…え?』 『なんで血ぃでてんの?』 『あの…『そんなに痛かったわけ?』 え? あ…涙のことか。 『うん、そうなの。』 『ふーん。冷やせよ』 『うん。』 そして壮太は行ってしまった。 『うっ…バカみたい…ふっ』 叶わないって知ってるのに… 『なんでよぉぉどうして…なんで…沙織ちゃんなのぉぉ?』 泣いて…泣いて… もうここにはいたくない… そう思ったから…私の足は山奥へと進んでいた。