私たちのところは…

静かすぎるーー!

『よしっ!水野さん!』

『え…?』

『あの…にんじん切らない…?』

『え?あ、はい!やります!』

『やろー』

そして水野さんと一緒ににんじんを切っている。


そして最初に話したのは…

『あの!』

『どした?』

『私のこと沙織って呼んでください。』

『うん!私は春香でいいよー!』

水野沙織か!
可愛いなー!

するとそのあと。

聞かなきゃよかった。


『私ね。壮太くんのこと好きなんだ。だからねっ!春香ちゃんがいるとあの…話しかけにくいっていうか…あの好きじゃなかったら…近づかないで欲しいな!』

え?

なんで?

でも…


『わかった。』

そこで…

グサッ

『いたっ!』

『え?大丈夫??』

『平気…』

私は目に溜まる涙を堪えながら蛇口に向かった。