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あたしはそっと目を開く。

自分の部屋の窓から、もう一度月を見上げる。



あれから、5年が経過して、あたしは高校生になった。


普通の公立高校に通う、普通の高校生。







――でも。



実はあたし、ムーンウォッチャーズの仲間なのだ。







ムーンウォッチャーズ

《月を見る者達》




それは、小さくて大切な約束で結ばれた、7人の男女のこと。






あたしは今日も濃紺の空を見上げて、月に話しかける。





<ねぇ、見てる?見上げてる?こっちは満月が、綺麗だよ。>














―END―