あたしは、澄んだ空に向かって、綺麗な虹に向かって、


優しく笑いかけた。











―――あなたの眼中になくても、あたしは中学の頃からあなたが好きでした。




そんな思いを、胸の奥にすっと仕舞う。






友達だとしか考えられないってあなたは言ったけどね。


あたしは、好きな人としてしか、あなたを見れなかったんだ。







でもね?




これからは、友達として接することができると思うよ。


時間はかかるだろうけど。




――大丈夫。




あたしには、綺麗な綺麗な虹がついてるんだから・・・・・・。





あたしは、歩きだした。

儚くておぼろげで、綺麗な虹に見守られながら――。