数㎝もない、唇の距離。 思わず息を止めていると、蓮くんの顔はゆっくりと離れた。 そこでやっと止めていた息を吐いた。 「陽菜、その顔俺以外禁止ね」 「…へ?」 「次その顔したら、ほんとにするから」 「…するって何を…」 「キス。腰砕けるくらいの」 さらりと告げられた言葉に、開いた口が塞がらなくなる。 「バ、バカーーーー!!!!!」 そのあとあたしが蓮くんを追い出したのは、言うまでもない。