「ねぇ、蓮。今度デートしない?」 少し上目遣いで俺を見る華絵。 あぁ、俺はほんとに──。 「悪い」 陽菜しか、可愛いと思わない。 ──陽菜しか、好きじゃないんだ。 「一回だけでいいから〜」 「他あたって?」 少し笑みを浮かべながら、席を立つ。 他の女を見ると、陽菜に会いたくなる。 俺はほんとに、陽菜のことしか考えてない。 だけど、自信がないという陽菜。 不安にさせたくない、でも がっつけば歯止めが利かない。 そんな葛藤を繰り返していた。