昨日のことを思い出す。 初めてで緊張して、どうしたらいいのかわからなくて。 不安を抱えベッドルームに向かえば すでに蓮くんがいた。 「おいで」 優しく呼ばれて、引き寄せられるように 差し出された手に触れる。 触れた手は強く握られて そのまま引かれ、蓮くんの腕の中に収まる。 …も、もう始まるの?! すると蓮くんは、フッと笑みを零した。 な、なに? 「緊張してるでしょ」