「ニャァ……」
今日は雲1つもない、とても晴れた日だ。
あたしの足に身体をスリスリして甘えてくる子猫。
最近この公園に住み着いたのであろうか、
公園から近いあたしの家の周りをよくうろついていて、こうやって毎朝あたしの足にやってくる。
「また放課後遊んであげるから、これでも食べて待ってて?」
あたしは猫専用おやつを少量手に取って地面に置く。
そして子猫が離れた隙に急いで学校へ向かう。
猫は嫌いじゃないけど、朝という1番忙しいときに来られるのは困る。
だけど可愛いから無理矢理追い払うことができないあたし。
「よう、お前は猫にだけは優しいんだな」