「薫様がお帰りになりました。」 その家政婦さんの知らせで 私は玄関に走って行きました。 何だか今、すごく薫様に おかえりなさいって言いたくて。 「薫様!おかえりなさい!!」 やっと辿り着いた玄関。 …廊下長いし、着物で上手く走れないし…ここまで来るのに一苦労です。 「ただいま、恋々。」 そう言ってふわっと笑った薫様を 見たら、そんな不満飛んでいっちゃいましたが。