薫様はまだ仕事から
帰ってこなかったので、
お母様とお父様と私の三人で
夕食を食べました。

「恋々さん、学校どうでした?」

…やっぱりきた質問…。

「は、はい!
えっと、今日は緊張しました!汗」

こ、これは本当のことですし…。

「ははっ。
そうだよな。ま、これから
すぐ慣れるさ!」

「は、はいっ!」

うう…。泣
慣れなんて来る日があるのでしょうか。


「あ、あのお…、
私の担任の先生が…
か、薫様だったのですが…。」

認めたくない事実だったせいか
口が思うように動きませんでした。


それを聞いたお母様、お父様は
驚いた顔をしてからすぐに
パアッと笑顔になりました。


「!!恋々さん、櫻華学園だったのね!
しらなかったわっ。
それにしても素敵なことねえ♡」

わ、私の行く学校知らなかったんですか
お母様!!泣
それに…。
全然素敵なことじゃないですよお!

「やー、羨ましいなあ!
先生と生徒との恋…。
禁断な感じでドキドキするなあ!!」

ややややや!
お父様!!!泣
なにが羨ましいですか…。
なにが禁断なんですか!
あ、いや確かに禁断ですが、、、。


「あははっ、、、、。汗」

私は最早苦笑いをすることしか
できません…。




ん………。
そういえば。


薫様が女子生徒の質問に

ー彼女はいません。

って言ってたのって。





私と薫様が夫婦になる関係にあるって
ことを知られちゃいけないから
そう答えたのでしょうか。

そうか…。
そうですよね。

普通に考えてそうですよね。

あそこで、
彼女います。……なんて
普通答えないですよね。





…ああ、、。

なんだか今、一つのモヤモヤが
取れた気がします。











…というか、
私は薫様のことが好きなのでしょうか…。