「———そうして終さんは、次に、伊藤さんに殺されるよう定められました。
彼女に終さんを殺させ、わたしは証拠をつかんで警察に知らせれば、それでよかった。
“ 不穏分子” を二人、排除できる。そうしてわたしはまた元の世界に戻る」
「それがなぜ、今ここにいる?」
誰かに心寄せることは———・・西森はそうつぶやいた。
「不合理で愚かな行為ですね。見返りはないし」
まったくだ。理解できない。
「死神から人間に堕とされて、ここで死んだら、どうなる?」
「わたしにも分かりません。死んだらどうなるかは、誰にも分からない」
「爆弾を解除する方法は?」
彼女に終さんを殺させ、わたしは証拠をつかんで警察に知らせれば、それでよかった。
“ 不穏分子” を二人、排除できる。そうしてわたしはまた元の世界に戻る」
「それがなぜ、今ここにいる?」
誰かに心寄せることは———・・西森はそうつぶやいた。
「不合理で愚かな行為ですね。見返りはないし」
まったくだ。理解できない。
「死神から人間に堕とされて、ここで死んだら、どうなる?」
「わたしにも分かりません。死んだらどうなるかは、誰にも分からない」
「爆弾を解除する方法は?」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)