『世界』と『終』  ——僕がきみを殺したら——

 ——*——


「———というわけで、僕と同じクラスの髪の長い小柄な転入生の女の子を脅してもらいたい」


川上は力なくうなづいた。そうするしかないのだろう。


どのようにとは言わなかった。非力な少女相手だから、川上もいい思いができるかもしれない。


川上は何度か下校する西森を尾行して、ポイントを探った。

駅から家までの途中に広い公園があり、近道になるので彼女はよくそこを横切るらしい。

木陰に潜んで待ち伏せし、ナイフを突きつけてタンクの裏に連れこむ。それが川上の計画だった。


穴はなさそうだった。


明日の帰りにやろうと思ってる。そう川上は言った。


たのんだよ、僕は無感動にかえした。早くわずらわしさから解放されたい。