~姫衣~ またサボってる。 私と1時間サボって次の時間もサボってる廉。 もうっ! 暇だなー。 「起立!!……礼!」 「はぁーー!やっと授業終わったー!」 私はその場で背伸びをした。 「姫衣。」 「何?………あっ…。」 声が掛けてきたのは亮くん。 どうして? 「あのさ……」 私の顔を見ながら話す亮くん。 何を言うの? 「おい!何してんだよ!」 亮くんの言葉がさえぎられ、クラスのみんなが注目する。 それと同時に抱き寄せられた。 「廉……。」 私を抱き寄せたのは廉だった。