「…な…蒼那っ!?大丈夫!?」


目を開けると白い天井と薬品臭いにおいが
漂ってきた。


隣には愛奈が座っていた。


ここは、救護室。


このにおいだけで分かってしまう。


意識が途切れたから愛奈が運んでくれたのだろうか。


「愛奈、運んでくれてありがと~!大丈夫だよ」


そう言ってぐーっと親指を突き出す。


愛奈は顔の前で手を振りつつ言う。