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バスで海まで行くならば、絶対に
時間がかかる。

12時間。

そうバスガイドさんが言った途端、バス内は
バッシングの嵐となった。

けれども、私と愛奈はその例に漏れてアポロチョコを頬張っていた。

だって、バッシングで酸素を無駄に使いたくないし。

時間長い方がなんとなく面白くない?

理事長の妹という権限で勝ち取った隣同士の権限を
私と愛奈は使い、ちゃっかりと隣同士でワイワイと
しゃべっていた。

もちろん、ガールズトークなどではない。

イジメについてだ。

あれから瀬戸内達はなにもしてこなくなった。

その旨を愛奈に伝えると「やるね~!」と抱きつかれ
ほお擦りされた。