っていうか、あっさりしすぎじゃない?

本当はもっと食いついてくるかと思ってたけど。

ふぅ。

念のために明太子を2つ弁当に詰め込んできててよかった…。

「あぁーーー!!」

と、それまで氷点下だった愛奈が突如腕時計を見ながら
雄たけびを上げた。

「ん?どうしたの?」

私は青ざめてワナワナしている愛奈を覗き込む。

愛奈は私を睨むと、

「どうしたの?じゃないーーー集合時間1分前ーーー!!
校門まで、走れぇぇぇぇぇ!!」

私を向いてそう一喝し、私の腕を引いて校門に全速力で
走り出した。

先生には怒られなかったけれども、バスに乗る時点で
もう私達はへとへとだった。