被害者と加害者。


普通は一緒に笑い合ってはならない関係。


でも、これは復讐。復讐だから。


この得体の知れない苦しみにも耐えるんだ。


お姉ちゃんのためにも耐えるんだ。


「明日の朝、迎えに来るよ。」


蒼那は金持ちだな。


そういい魁斗は私に手を振りながら去って行った。


私は手を振り返して自転車を置き場に置いて
最上階の自分の部屋に帰った。


この、胸がしめつけられるような感覚と共に…-