「ただいま」 「おかえりなさい、奏くん」 「あぁ…」 「どうかしたの?」 「…別に何もないといえば何もないんだが…あるといえばある」 「何それ〜。変な奏くん」 「いや、実は…創たちがこの真下の部屋に新居を決めたらしいんだ」 「そうなの?」 「あぁ。今日、アイツがニヤつきながら報告をしてきた」 「じゃぁ、これからは創くんとあかねちゃんがご近所さんになるんだね。嬉しい」 花菜は本当に嬉しそうに喜んでいた。 奏大は複雑そうな表情をしていたが、花菜が喜ぶなら良いかと思うのであった。