どれくらい集中していたのだろうか。 与えられた書類を確認して終わる頃には、もうお昼の時間になっていた。 「ふぅ~…」 「終わったのか?」 「あぁ…確認すべき書類は、全て見終わった」 「じゃぁ、ちょっと早いけど、昼飯食いに行こうぜ?」 「そうだな。淳平を呼べ」 「了解」 創は携帯を取り出すと、淳平に電話を掛けた。 「淳平も仕事終わったらしいから、今車を回すってさ」 「わかった」 そう言うと奏大は、出掛ける準備をして部屋を出た。