初彼は二つ上のバスケ部の先輩で、中一の時。 入学式の次の日に告白されて、付き合った。 それまでも『好きな人』はいた。 クラスで格好良い人とか、足の速い人とか。 先輩はいつもあたしに『可愛い』と言ってくれて。 『好きだよ』と言ってくれた。 夏のある日、先輩の家に行った。 ベッドに倒されて、嫌だといったら振られた。 恋愛なんて解んなくて。 もう騙されるのが嫌だから。 騙す側になろうと決めた。