4人が店内に入って来たとき一気にその場の空気が変わった…

もう…音ちゃんのことしか目に入らない‼

うわぁーーーこれが彼女の本来の姿なのか?


柔らかそうな毛先を軽く巻いたヘアスタイル、艶のある肌に薄く施したメイク
明るい色合いのワンピース全てが想像を超えて俺に衝撃をもたらす


以前一瞬だけ目にした彼女の姿がそこにはあって嬉しいはずなのに…


何故か近寄りがたくて…

なんて声を掛けたらいいのか分からない…

自分から佳乃ちゃんにお願いしたくせに…


情けない!


外見は変わっても彼女は以前のままの音ちゃんなのに…

自分が見た目に惑わされる情けない男だと自覚した瞬間だった…