「だって…松田さん 佳乃や優花や智美と話す機会 逃しちゃったから」

「彼は別に私たち3人に興味があった訳じゃないと思うよ…」

佳乃の言葉に、いま一つ納得し切れなかったけれど、過ぎたことは仕方ないと思うことにした

「音の松田さんの印象はどう?」

佳乃の質問に答えようとする私のことを智美と優花も静かに見守っている


「う~ん 今まで隣に座っていた人たちとはタイプ全然違ったから最初は戸惑ったけど…
3人のエピソードを聞いた後も態度は変わらないし、アドバイスも貰った…
それから…私のことも話して欲しいって言われたけど…答えられなかった
えっ~と どうしてコンタクトしないの?っても聞かれた」


佳乃・智美・優花の3人がアイコンタクトで会話している

「松田さんが音のこと知りたいって言ったのはメガネを外す前?外した後?」

「メガネを外す前…コンタクトのことはメガネを外した後」

「「「うーーーん」」」

何やら3人とも考え込んでいる?

「今の話しだけじゃ判断出来ないね!どうにかして…また会えないものか?」

佳乃がブツブツ呟いている

その言葉に智美と優花も頷き、音は一人が置いてけぼりに…

そこへ突然男性の声がかかる

「こんばんはーまた会えたね」


声の主は…「「「「松田さん…こんばんはー」」」」

「うぉービックリした…
前回あんな別れ方したから無視されるんじゃないかと
ちょっと心配だったんだよね
今井が失礼なこと言って…すみませんでした」

今井さんに代わって頭を下げてくれた…

佳乃は松田さんに一緒に飲みませんか?と声をかけている

今日は今井さんは一緒じゃないみたいでちょっと安心した