「まだ最後の1人の話しを教えて貰ってないよ…名前と大学は教えて貰ったけど
君の話しは聞いてないし…」

松田さんの真意が分からない「私は見たまま」そのまんまの地味な人間…
これと言って人に話すエピソードがあるか?
考えたことも無かった…

「松田さん…私にお気遣い頂かなくて結構ですよ」

「音ちゃんのことは教えてくれないの?」

(うわ~私のこと「音ちゃん」って呼んでるし…)

佳乃・智美・優花と一緒にいて私に興味を持つ人なんて…
今まで1人もいなかった

「う~ん 自分のことは話し辛いですね、これと言ってエピソードも思い当たらないしなぁ~」


「じゃあ 俺から質問していいかな?」

「正直…その方が助かります」

「友達って似た者同士が仲良くなることが多いはずだけど…
君たちはイイ意味で全然似て無いよね?
どうして仲良くなって15年も友情が続いているの?」

「似ていないからだと思います…
私たちはミッション系幼稚園の講堂で初めて出会いました
佳乃・智美・優花はその当時から本当に可愛くて女の私から見ても

キラキラ輝いて見えました

幼くても女の子
自分が一番可愛い!とライバルを意識する姿もカワイイものでした。

私はたぶん以前から変わっていなくて…
優花の言葉を借りると…超イケてないダサい子だそうです
服もシスターみたいな地味な服しか持っていませんし…」

「じゃあライバル同士が何で仲良くなったの?」


「切っ掛けは…一触即発という場面に出くわした私がこけ
メガネを落としたから」